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1.ブログの目的2.国際法3.時事問題・国際関係

外務専門職をめざして

国際法・憲法判例、要旨まとめ、経済学等試験勉強のため。国際関係学、ロシア等に関する個人的意見。助言、訂正お願いします。

国連加盟と国家承認

問題提起 成立した新国家が国際連合に加盟した場合に、その国家を国家承認していない他の国連加盟国と新国家の関係性はどうなるか。 理由 国連の実行では、新国家の国際連合への加盟は国際連合全加盟国による集団的行為であり、国家の個別的行為である国家承…

他国による国家承認

問題提起 国家は国家として事実上成立と同時に、国際法主体性を得るものとして考えられているか。それとも、他国による国家承認により与えられるものであるか。国家承認が必要とされる場合、国家は何を基準に承認をするのか。 理由 第一に、国家が永久的住民…

日本の捕鯨と国際司法裁判所判決

2014年3月31日に南極海における捕鯨事件をめぐる日本とオーストラリアの紛争に対し、国際司法裁判所の判決がくだり、ほとんど日本の全面敗訴という形で終結しました。 2010年5月31日 オーストラリアが南極海の日本の調査捕鯨に関し、国際司法裁判所に提訴 ↓↓…

矛盾する国際法間の関係

問題提起 存在する二つ以上の国際法が互いに矛盾する内容であるとき、その矛盾をどのように解決するか。 理由 第一に、条約法条約30条2項により、「後法は前法を廃する」という原則が適用される。また、3項では前法と後法の関係当事国が同一である場合に限り…

衡平の法源性

問題提起 国際法の法源には形式的法源と実質的法源の二種類があるが、衡平の原則は条約、慣習国際法ともに形式的法源と呼べるか。または、実質的法源として機能しているか。また衡平の原則にはどのような種類があるといわれているか。 理由 第一に、衡平とは…

国際組織の決議の法源性

問題提起 国際法の法源には形式的法源と実質的法源の二種類があるが、国際組織の決議は条約、慣習国際法ともに形式的法源と呼べるか。または、実質的法源として機能しているか。対外的決議と対内的決議ではその性質は異なるか。 理由 第一に、ソフトロー理論…

一方的行為の法源性

問題提起 国際法の法源には形式的法源と実質的法源の二種類があるが、一方的行為は条約、慣習国際法ともに形式的法源と呼べるか。また、一方的行為は実質的法源として機能しているか。国家の一方的行為にはどのようなものがあるか。 理由 第一に、一方的行為…

法の一般原則の法源性

問題提起 国際法の法源には形式的法源と実質的法源の二種類があるが、法の一般原則は条約、慣習国際法ともに形式的法源と呼べるか。また、法の一般原則は実質的法源として機能しているか。 理由 第一に、国際司法裁判所規定38条は条約、慣習国際法以外に「文…

慣習国際法の成立要件

問題提起 慣習国際法として成立され、法的拘束力を認めるためには、どのような要件が必要とされるか。またそれらは国際判例でどのように規定されてきたか。 理由 1969年の北海大陸棚事件国際司法裁判所判決により、慣習国際法の成立要件は定義されているよう…

同意によらない条約の終了・停止

問題提起 効力を発していた条約がその効力を消滅させ、終了もしくは、その効力を一時的に停止するために、条約締結国の同意が必要とされるか。必ずしも必要とされない場合は、どのような原則のもとで行われるか。 理由 第一に、効力を発していた条約が、条約…

条約の解釈手段と根拠

問題提起 条約の明文も、締結後の事情や目的の変化により、様々な解釈が可能となってくる。解釈が不当になされ、乱用されることにより条約の意義が失われることがないように、どのような考えが国際法上用いられているか。また、それは慣習国際法化していると…

条約の無効原則

網羅主義 条約法条約42条1項 「条約の有効性及び条約に拘束されることについての国の同意の有効性は、この条約の適用によつてのみ否認することができる。」 この条項は無効となる原則がすべてこの条約により網羅されているとする網羅主義をとり、無効原則に…

条約の留保と両立性の基準

問題提起 多数国間条約の締結に際し、慣習国際法を明文化する目的で成立した条約法に関するウィーン条約(条約法条約)はある一定の範囲内で、国家が条約に留保付きで加盟できること規定している。したがって、条約の留保は国家の一方的行為であるが、国家承…

国際法と国内法の関係性と等位理論

問題提起 国際法と国内法の内容が互いに矛盾し抵触しあっている場合、理論的な観点から、また現実的な観点からもどのように対応するのか。 理由 この場合に対応する理論には4種類あり、以下の順番で国際的見解が発展してきたといえる。 国内法優位の一元論 …

国際法の自動執行性

問題提起 国際法に自動執行性が認められる場合、受容方式を採用する国において、国内立法を経ずに直接に国内へ適用することができる。ここで、国際法において自動執行性があるかどうかを明確に判断するための主な基準は何か。 理由 国際法に自動執行性がある…

国際法の国内的な作用

問題提起 国際社会で取り決められた国際法も、個人の権利義務が関わってくる場合、それが各国内において一定の効力をもたせない限り、国際法の意味が果たせない。国際法、つまりここで言う条約・慣習国際法は国内的に実行されるためにどのような過程を辿るの…

マルキシズムで見るウクライナ騒乱:アラブの春とは異なるアメリカの影響力

ウクライナでは2013年11月に親露派のヤヌコヴィチ政権がEUとの自由貿易協定調印を見送り、その結果として親欧派、民族主義者、野党勢力による反政府運動が始まりました。 2014年2月18日には首都キエフで反政府派と警察の大規模な武力衝突が勃発し、多数の死…

国内法と国際法の相違点

問題提起 国内社会における個人、国際社会における国家はそれぞれの社会における法主体であり、個人は国内法により、国家は国際法により規制される。国内法と国際法の法的基盤の違いは何か。国際法の存在根拠は何か。 理由 第一に、国内社会には憲法(最高法…

クリミア独立宣言とロシア編入の正当性

18日ロシアのプーチン大統領は、クレムリンで演説後、クリミア自治共和国アクショノフ首相とクリミアのロシア編入を決める条約に署名。その後、欧米諸国とロシアの関係悪化はより深刻なものとなり、制裁の声が相次いでいます。 2014年2月27日 クリミア最高評…

ブログの目的

自己紹介 オーストラリア留学 ロシア留学中 国際関係学専攻 2014年1月20日より勉強スタート 国際関係学を学ぶ傍ら、ロシア関連の国際事情、またロシア視点の国際関係に興味を持ちロシア語の勉強スタート、そしてロシア留学を決める。 アメリカ、西欧で盛んな…